更年期外来
更年期障害とは?
□ 更年期障害は症状もさまざま、重症度もことなります。
閉経の前後5年の10年間を更年期と呼びます。
卵巣から分泌される女性ホルモンは20〜30代でピークを迎え、40代にはいったころから急激に低下が始まります。
これにともなって、さまざまな身体的精神的症状が現れるのが更年期障害です。
更年期障害を起こす背景には、心的ストレスや性格的なものが影響し、症状を感じないまま過ぎる場合もあれば、日常生活に支障をきたすほどひどくなる場合もあります。
症状もさまざまで、不調を感じる方、感じない方いろんな方がいます。
□ 代表的な症状は?
おもな症状は次のようなものです。
ほてり、のぼせ、発汗、冷え、めまい、耳鳴り、動悸、息切れ、イライラ、
不安感、不眠、抑うつ、無気力、肩こり、腰痛、関節痛、疲労感など
これ以外にもさまざまな症状があります。
□ 自己判断せずに、婦人科受診を
生理も不順になってきていて、症状も更年期かなと思われるような場合でも、ほかの病気の可能性もあります。さまざまな症状がありますので、きちんと検査をし、何も異常が出ない場合は更年期障害をうたがいます。
□ 治療にはどんなものがありますか?
当院では女性ホルモンの低下によっておこる不調に対しては、ホルモン補充療法(HRT)や漢方による治療、プラセンタ注射をおこないます。
更年期かな?とおもわれたらご相談ください。
□簡易更年期指数(SMI)チェック表
症状の程度をご自分で判断して点数を合計します。
症状項目に複数の症状がある場合は、どれか一つでも強いものがあったら強の点数で計算します。
強 | 中 | 弱 | 無 | |
1)顔がほてる | 10 | 6 | 3 | 0 |
2)汗をかきやすい | 10 | 6 | 3 | 0 |
3)腰や手足が冷えやすい | 14 | 9 | 5 | 0 |
4)息切れ、動悸がする | 12 | 8 | 4 | 0 |
5)寝つきが悪い、または眠りが浅い | 14 | 9 | 5 | 0 |
6)怒りやすく、すぐイライラする | 12 | 8 | 4 | 0 |
7)くよくよしたり、憂うつになることがある | 7 | 5 | 3 | 0 |
8)頭痛、めまい、吐き気がよくある | 7 | 5 | 3 | 0 |
9)疲れやすい | 7 | 4 | 3 | 0 |
10)肩こり、腰痛、手足の痛みがある | 7 | 5 | 3 | 0 |
0〜25点 | 上手に更年期をすごしています。 これまでの生活態度を続けていいでしょう。 |
26〜50点 | 食事、運動などに注意をはらい、生活様式などにも無理を しないようにしましょう。 |
51〜65点 | 医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を 受けたほうがよいでしょう。 |
66〜80点 | 長期間(半年以上の)計画的な治療が必要でしょう。 |
81〜100点 | 各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合は 専門医での長期の計画的な対応が必要でしょう。 |