ご出産・ご入院

無痛分娩

7月より無痛分娩*を再開いたします。
安全管理上ご希望者すべての方に無痛分娩での対応ができない場合もございます。
ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
*痛みの感じ方には個人差があり、痛みが全く無くなるわけではありません。

 

202/8/23 無痛分娩に使用する麻酔薬の供給不足についてのお知らせ

製薬会社の問題により、無痛分娩で一般的に使用される局所麻酔薬のアナペインが、現在全国的に不足しております。
出荷が完全に停止しており、現在も再開のめどが立っていない状況です。
そのため、代替薬品も含め麻酔薬の入手が困難な状況となっております。これは当院と同じく無痛分娩を取り扱う分娩施設に限ってのことではなく、すべての医療機関で発生しており、アナペインの製造が再開され安定供給されるまではこの状況が続くと予想されます。
 
当院でも、アナペインに代わる代替薬の確保に向けて調整を続けておりますが、今後、無痛分娩を希望される方のご出産時期までに状況が改善されていない場合は、十分な処置を行うことができない可能性も考えられます。ご不安・ご心配をおかけすることとなり大変申し訳ございませんが、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
 
また、麻酔薬の供給について改善の兆しが見えてきましたら、HPやアプリなどでご案内させていただきます。
当院では、経験豊富な医師・助産師、看護師が、皆様のお産を全力でサポートさせていただいております。どのような場合でも皆様に安全・安心な医療、看護を提供させていただくよう努めておりますので、ご不安なことがありましたらいつでもご相談ください。

無痛分娩の方法

お母さんが十分にコントロールできる程度まで痛みを抑え筋肉を弛緩させることで、スムーズに分娩を進めることができるように硬膜外麻酔を行います。
方法としては腰から背中の中の硬膜外腔にごく細い管を挿入し、極力薄い濃度の麻酔薬を持続的に注入していきます。

 

メリット と デメリット

○ メリット ○

□痛みを軽くすることでリラックスしてお産にのぞんでいただけます。
□産道の緊張を和らげ、赤ちゃんへのストレスを軽減することができます。
□痛みからくる血圧の上昇を抑えることができるため、血圧の高い方や心臓や
 その他持病のある方の負担を軽減できます。
 *持病によっては対応できない場合もございます。医師にご相談ください。
□上半身に麻酔がかかっていないため、生まれてすぐ赤ちゃんを抱っこしていただけます。
□通常の分娩でも分娩中に赤ちゃんの状態が悪化し、緊急帝王切開となる場合が少なからず
 あります。無痛分娩ではスムーズに帝王切開に切り替えることができるため、赤ちゃんを
 体外に出してあげるまでの時間を短縮することができます。
□外陰部や膣に傷が出来た場合の縫合時にも痛みがありません。


○ デメリット ○

□麻酔の影響により陣痛が弱くなり分娩の進行に時間が掛かることもあります。その場合、
 必要があれば陣痛促進剤の使用や吸引分娩などを行うことがあります。
□麻酔により
 ・分娩中に血圧の低下や発熱することがあります。
 ・分娩後は、足のしびれや感覚麻痺が残ることがあります。
  *通常は数週間~数カ月で自然によくなります。
□麻酔の針で硬膜が傷つくことにより、分娩後に頭痛を訴える場合(1~2%程)があります。
□極めて稀なケースとして、硬膜下血腫や硬膜下腫瘍、局所麻酔中毒、全脊椎麻酔などがあります。

費用

無痛分娩にかかる費用は以下の通りとさせていただきます。

無痛分娩の費用   80,000円
無痛分娩の管理料  10,000円/日


※無痛分娩は保険適用外の処置になります。
※無痛分娩管理料は、無痛分娩に至るまでの日数に応じて変わります。
※別途、通常の分娩費用、入院料がかかります。